ハプログループQ-M120 (Y染色体)(ハプログループQ-M120 (Yせんしょくたい)、英: Haplogroup Q-M120 (Y-DNA))とは、分子人類学において人類の父系を示すY染色体ハプログループ(型集団)の分類で、ハプログループQの子系統Q1a1のうち、「M120」の変異によって定義されるグループである。約15,900年前に、南シベリアで誕生したと考えられる。
分布
ハプログループQ-M120は、東アジアにおいて全体として低い頻度で観測される。一方で、東ヨーロッパ(モルドバ)のキンメリア人や中世ハンガリーのマジャル人、バイカル湖南部に位置するフブスグル地域の青銅器時代の人骨からの検出例も報告されており、この父系系統がかつてユーラシアステップ全域に広範に分布していた可能性が示唆されている。
アラスカのツィムシアン族において、Q-M120に最も近縁なQ-pre-M120という稀な系統が検出されている。
各民族における頻度
下位区分
ISOGG 2018による系統樹
- Q1a1 (F746/NWT01)
- Q1a1a (M120)
- Q1a1a1 (F1626)
- Q1a1a1a (F4528/Z19217)
- Q1a1a1b (PH5117)
- Q1a1a2 (M7417, Z35917, Z35919, Z43853)
- Q1a1a1 (F1626)
- Q1a1a (M120)
脚注
関連項目
- ハプログループQ (Y染色体)




