『スバ経』(巴: Subha-sutta, スバ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵長部の第10経。漢訳で『須婆経』(すばきょう)とも表現する。
なお、中部の第99経にも『スバ経』という同名の経典がある。
類似の伝統漢訳経典は無い。
経名は、経中に登場する青年スバ(須婆)に因む。
構成
登場人物
- アーナンダ
- スバ --- 青年
場面設定
釈迦が般涅槃(入滅)して間も無い頃、アーナンダはサーヴァッティ(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。
そこにトーディッヤの息子である青年スバが訪れ、仏法を教えてほしいと請うた。
アーナンダは、釈迦は戒蘊・定蘊・慧蘊という3つの蘊(三学)を賞揚していたこと、そしてその具体的な内容として、十善戒、六根清浄、正念正智、三衣一鉢による満足、五蓋の除去(五禅支の生成)、四禅、六神通について述べる。
スバは法悦して三宝に帰依することを誓う。
内容
日本語訳
- 『南伝大蔵経・経蔵・長部経典1』(第6巻) 大蔵出版
- 『パーリ仏典 長部(ディーガニカーヤ)戒蘊篇II』 片山一良訳 大蔵出版
- 『原始仏典 長部経典1』 中村元監修 春秋社
脚注・出典
関連項目
- 三学
- 十善戒
- 六根清浄
- 五蓋・五禅支
- 四禅
- 六神通
外部リンク
- Subhasuttaṃ - Tipitaka.org




