波照間製糖株式会社(はてるませいとう)は、沖縄県那覇市に本社を置く製糖会社である。
概要
八重山列島の波照間島(沖縄県八重山郡竹富町字波照間418)にある波照間製糖工場で、含蜜糖(黒糖)の生産を行っている。公称能力 130t/日で、2017/18年期の産糖量は 1,766t。
この工場は竹富町が旧工場の隣接地に建設し、2014年に完成したもので、敷地面積8,970m2、延床面積4,814m2、鉄骨構造2階建て、総事業費約26億円。波照間製糖が指定管理者として操業している。日本最南端の製糖工場である。
波照間島の黒糖は、土壌が原料のサトウキビ栽培に適していることや、ユイマール(共同作業)による手刈り収穫のためトラッシュの混入が少ないことから、風味が良いとされ、市場で高い評価を得ている。
沿革
かつての波照間島の主要産業はカツオ漁及び鰹節生産で、農業は自給用の米などの生産が中心であった。1914年(大正3年)頃からサトウキビの栽培や砂糖の製造も行われていたものの、島内4ヶ所の製糖組合により小型工場で15t/日程度を生産する小規模なものであった。戦後、鰹節の価格が低迷したため、鰹節に代わる現金収入源として製糖工場が誘致され、島民と大東糖業株式会社の出資により1961年(昭和36年)に波照間製糖株式会社が設立された。製糖工場の誘致に伴い、自給用の農地はサトウキビ畑に転換され、2004年度(平成16年度)時点で、サトウキビ畑が島の耕地面積の91%を占めるようになった。
年表
- 1961年(昭和36年)12月 - 設立。
- 1963年(昭和38年) - 波照間製糖工場完成。
- 2013年(平成25年)5月2日 - 新工場着工。
- 2014年(平成26年)1月15日 - 新工場落成式典挙行。
- 2014年(平成26年)7月19日 - 黒糖への金属片混入を公表。混入のおそれがある商品約65t全量を自主回収。
脚注



