八千穂駅(やちほえき)は、長野県南佐久郡佐久穂町大字穂積にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)小海線の駅である。
歴史
- 1919年(大正8年)3月11日:佐久鉄道羽黒下 - 小海間開通時に、佐久穂積駅(さくほづみえき)として開設。旅客・貨物取扱開始。
- 1925年度(大正14年度):森林鉄道(穂積林道)が開設(駅前 - 八千穂貯木場)。昭和18年度全廃
- 1933年(昭和8年)6月29日:小海駅に留置していたガソリンカーが運転士のハンドブレーキ掛け忘れのため無人のまま下り坂を逸走した。これに気付いた小海駅長は佐久穂積駅に連絡。佐久穂積駅には学生で満載のガソリンカーが停車中でこれとの衝突を避けるため、ポイント切換して側線へ誘導した結果、逸走車は車止めを突破り駅舎へ激突して半壊し、待合室にいて逃げ遅れた女性1名が軽傷を負う。
- 1934年(昭和9年)9月1日::佐久鉄道を国有化し鉄道省小海北線(→小海線)に編入、同線の駅となる。
- 1959年(昭和34年)10月1日:八千穂駅(やちほえき)に改称。
- 1970年(昭和45年)10月1日:貨物取を廃止。
- 1971年(昭和46年)2月5日:業務委託駅となる。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止。
- 1985年(昭和60年)3月:業務委託を解除して、直営駅に戻る。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
- 1991年(平成3年):簡易委託駅となる。
- 2020年(令和2年)10月12日:ATACSを応用した地方交通線向け列車制御システム(無線式列車制御システム)導入に伴い、交換設備廃止。
駅構造
小諸方面に向かって左側(本屋寄り)にある単式ホーム1面1線を持つ地上駅。木造駅舎を有する。かつては相対式ホーム2面2線であったが、無線式列車制御システム導入に合わせて上り線ホームが廃止されたため、現在は旧下り線ホームに両方向の列車が発着する。側線が1本あり、保線機械等の留置が行われることがある。
簡易委託駅で、佐久穂町が窓口業務を受託する。
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は72人である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。
駅周辺
旧八千穂村の中心で、駅東側に旧村役場、小中学校などがある。駅の東側はすぐに千曲川の河岸段丘で、この高度差を利用して、駅南側には東京電力の穂積発電所がある。
- 佐久穂町役場八千穂庁舎(旧・八千穂村役場)
- 奥村土牛記念美術館
- 佐久穂町立八千穂中学校(平成27年3月末閉校)
- 佐久穂町立八千穂小学校(平成27年3月末閉校)
- 八千穂郵便局
- 千曲川
- 国道141号
- 黒澤酒造(清酒井筒長)
- 篠屋旅館
- 東京電力穂積発電所
- 千ケ日向総合グラウンド
バス路線
千曲バス白駒線(佐久平駅 - 八千穂駅 - 麦草峠)が駅前に乗入れる。運行は5 - 10月の土休日を中心とした季節運行(1日2往復、うち1往復は2008年より八千穂駅 - 麦草峠間)。
隣の駅
※臨時快速「HIGH RAIL 1375」の隣の停車駅については、「HIGH RAIL 1375」を参照のこと。
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■小海線
- 高岩駅 - 八千穂駅 - 海瀬駅
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報(八千穂駅):JR東日本




